(終演後、野村萬斎さんを囲む和歌の浦万葉薪能の会のスタッフ一同。)

今日は、和歌山県民文化会館大ホールにて、野村萬斎狂言会。

 主催は、和歌の浦万葉薪能の会。設立15周年の記念事業です。5年前の10周年の時にも萬斎さんに出演いただきました。

 題目は、「萩大名(はぎだいみょう)」と「棒縛(ぼうしばり)」。

 「萩大名(はぎだいみょう)」は、こんなストーリーです。

 訴訟のため永らく京の都にいた田舎大名は、訴訟も無事に済み近々帰国の予定。都のみやげ話に観光に出掛けようと太郎冠者に相談します。太郎冠者は、「宮城野の萩」が盛りの庭見物を提案。しかし、その庭の持ち主は大の当座好き(=即興の和歌を詠むこと)で、見物客に和歌を所望します。歌を詠んだことのない大名に、太郎冠者は扇を使って、和歌の「カンニング法」を教えます。大名と太郎冠者とのとの滑稽なやりとりが見ものです。

 「棒縛(ぼうしばり)」。の方はと言えば。

 太郎冠者・次郎冠者の二人の召し使いは主人が留守の間に酒を盗んで飲む悪い癖があります。主人は一計を案じ、太郎冠者は後ろに手を縛り上げ、次郎冠者は長い棒に両手をくくりつけます。不自由な身の上になっても必死になって、酒蔵の戸を開けた二人は酒壺を目の前にし、苦心しながら、縛られた手でお互いに酒を飲ませ合います。酔っ払った二人は、飲めや謡えやの大騒ぎ。その最中に戻って来た主人は、賑やかな酒宴を見つけて腹を立て、二人を追いかけ回します。


 冒頭、萬斎さんから、狂言や演目について親切な解説がありました。それはていねいに、30分ほど説明をいただきました。

 そのかいあって、客席は爆笑のウズ。

 600年続く狂言のパワーと、何よりライブの素晴らしさを感じました。ご来場いただいた皆さま、有難うございました。

 今年の10月13日(日)には、午後4時半から、片男波公園野外ステージにて、喜多流能「経政(つねまさ)」と大蔵流狂言「二人袴」をお見せします。お誘い合わせの上、お越しください。