(版画家山本容子さんのホスピタルアート。分娩室へ向かう廊下の絵。)

 今日は東日本大震災からちょうど2年経ちました。亡くなった皆さまのご冥福と被災された方々の一日も早い復興をお祈りいたします。

 その意味で、野党ですが、安倍内閣の復興政策に全面的な支援をお約束します。

 震災の中でも出産をされていたことを思い出しながら、以下、未熟児の命を守る和歌山県立医大附属病院の総合周産期母子医療センターの素敵な物語の報告をいたします。

 この週末は、旧知の版画家の山本容子さんと久しぶりに再会。しかも、和歌山市内でお会いしました。浪人して東京を引き上げてからなので、8年ぶりです。

(この写真は山本容子さんのHPから転載しました。) 

 私の支援者で絵画愛好家の方々と、容子さんが京都市立芸術大学の学生の頃からのお知り合い。そして、今回、和歌山県立医大の附属病院の総合周産期母子医療センターに彼女がホスピタルアートを描いたその打ち上げ会での再会でした。

 容子さんは国立成育医療研究センターの天井画なども手掛けた実績のあるホスピタルアートの第一人者です。

 上の分娩室に向かう廊下の1枚と、新生児集中治療室前の2枚をアクリル絵の具で描かれました。

(新生児集中治療室前の絵。)

 何とも、暖かくて不安な妊婦さんや集中治療室の我が子を案ずるお母さんの心を慰める素敵な絵です。

 この絵を寄付したのは、総合周産期母子医療センター次長の樋口隆造准教授。

 打ち上げの会で初めてお目にかかりましたが、温厚な紳士です。ホスピタルアートの大切さを痛感し、容子さんに描いてもらえないか直接頼まれたそうです。

 しかし、県立の医科大学ですから、予算を工面することは不可能ですし、芸術ですから、まさか「競争入札」もできません。

 樋口先生のポケットマネーで寄付することが決まるまで、2年間もかかったそうです。

(樋口先生と容子さんの絵の前で。)

 樋口先生の心意気に感じて、容子さんが快く絵画を引き受けてくれ、「授乳室」に彼女の版画を4枚寄贈してくれたとのこと。

 私も容子さんの版画を持っていますが、ほんとうに暖かい気持ちになるリズミカルな絵柄です。

 漆喰の壁に直接描いてくれていますから、病院と一体化して、素晴らしい歴史の1ページが和医大の病院に刻まれたこと、県民の一人としてうれしい限りです。

(絵の中のかわいい小鳥さん)

 この小鳥の顔は樋口先生です。有名な絵画でも、依頼者や作者の顔を何気に書き込んでいるものが多いですが、今年退官される樋口先生のお顔は、永遠に総合周産期母子医療センターの廊下に残ります。

 胸が熱くなりました。

 皆さん、素敵な物語でしょう。