今日は、衆議院予算委員会で24年度補正予算案の採決がありました。

 私は民主党を代表して、補正予算の組み替え動議の提案理由説明をしました。

 責任野党としては、協力すべきは協力と考えていますので、本来、緊急な補正予算案には賛成したかったのですが、以下の提案理由により、やむを得ず反対になりました。本当に残念です。


 「私は民主党・無所属クラブを代表して、ただいま議題となりました政府提案の平成24年度補正予算3案を撤回のうえ編成替えを求めるの動議に関して、その趣旨を御説明いたします。

 まずは編成替えを求める理由を申し述べます。

「民主党としても一定規模の補正予算は必要であると考えますが、問題はその中身であります。安倍内閣の経済対策、これを実行するための補正予算は旧来型の公共事業の大盤振る舞いであり、その財源を確保するために5兆円を超える国債の追加発行を予定しています。

 かつての自民党政権下では、バブル崩壊以降、200兆円を超える公共事業を行ってきましたが、結果として経済再生には繋がらず、将来の子どもたちに借金の山を残すこととなりました。

 政権に復帰した自民党によって、同じ失敗が繰り返される、極めて大きな懸念があります。まず、補正予算に計上されている公共事業の年度内執行は極めて困難ですし、財政法に定める「特に緊要となった経費」と言えるかどうか疑問です。

 また、今でも復興需要などから人件費、資材費が高騰する中、補正予算の過大な公共事業により、被災地の復興が遅れるおそれがあります。さらに、政府として、費用対効果分析などの経済効果が示せないような公共事業が将来の成長につながるかどうか大きな懸念があります。

 同時に、補正予算で多額の国債を発行することで、見せかけ上、来年度当初予算の国債発行額を抑制することは、財政の透明性の観点から大問題です。安倍内閣は、来年度予算において借金収入が税収を上回る異常な状態を解消できたと胸を張りますが、その実態は、補正回しによって、今年度補正予算と合わせると民主党政権時を大幅に上回る国債を発行することで公共事業をばらまいているのです。


 私が財政演説に対する代表質問で指摘したように、補正予算は財政規律が甘くなりがちです。その結果、我が国は昨年末で997兆円、国民一人当たり約782万円の借金を抱え込むことになっています。 補正予算は、財政法の規定に基づき、「特に緊要となった経費の支出」でかつ年度内執行可能な支出に限定すべきであると改めて指摘をしておきます。




 次に編成替えの概要をご説明致します。

 今申し上げたように、政府提案の補正予算に計上されているものの内、「社会資本整備総合交付金」を含む「復興・防災対策」及び「暮らしの安心・地域活性化」以外の新規公共事業と「防災・安全社会資本整備交付金」及び「農山漁村地域整備交付金」は、年度内執行の補正予算の原則に反し、被災地の復興の妨げとなるおそれがあり、これを補正予算に計上することは適当ではありません。

 また、このような実質的に次年度に繰り越される事業の財源を確保するための国債発行を今年度補正予算に計上することは、財政の透明性に反することから、是正する必要があります。

 よって、今申し上げた新規公共事業及び3つの交付金については、補正予算に計上する1兆2017億円を削減し、また交付金に係わる事業の地方負担分を補填することとしている「地域の元気臨時交付金」についても、この削減に対応する額6942億円を削減することとしております。その結果、これら公共事業関連の支出の削減に伴い不要となる建設国債の発行額1兆8959億円を削減いたします。

 以上が、民主党・無所属クラブの組み替え案の概要であります。

 何とぞ私どもの動議に委員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由説明といたします。」