元世界銀行副総裁の西水美恵子さんとの出会いなどは、このブログでもご紹介しました。心から尊敬できる「姉御」です。 


彼女はバージン諸島に住んでおられるので、めったにお目にかかれませんが、メールのやり取りをしています。彼女の(国をつくるという仕事)という本は非常に貴重な外交体験記です。 

 




先日西水さんから「なぜ、女性の国会議員が必要なのか?」と説明を求められました。正直、どきり、としてしまいました。


自分は「これから国政にも女性の時代を!」などと、当たり前のように考えてきました。それは、日本の女性と男性の格差が他国と比べ相当遅れているという認識からです。


世界経済フォーラムは2006年、世界各国の男女差別の度合いを指標化した「男女格差報告」(Global Gender Gap Report 2006)で、日本は世界115カ国中79位です。もちろんこの結果は、日本の女性の間で「専業主婦願望」が根強くあるなど意識の違いもあるかとは思います。


それでも、例えば日本の企業の女性役員の割合は2010年の現在もいまだに目立って低いのが現実です。


専業主婦ではなく、働きたいと思ってがんばって働いている日本女性と、働く日本男性との間にそんなに優劣の差があるのでしょうか?そこに男女差別は全くない、と言い切れるのでしょうか?


その観点からも、女性の議員も今後増えていくべきだ、私はそう思っていました。 


でもあらためてなぜ必要なのか?と聞かれ、考えてみるとそれだけでは説明が足りない気がしました。 




ここでよく混乱される論点を整理させて下さい。議員になれるかどうかはもちろん、まずは、個人の能力、資質です。 そこに男だから、女だから、有利というのは本来おかしい話なのはもちろんです。


今私が議論したいのは、全体での比率の問題です。その視点から見た場合、国会議員の圧倒的な 男社会 に違和感があるのです。(自分が男なので私が自分が不利になる発言を一生懸命するのもなんだか変な話なのですが。。。笑)


人口の半分は女性なのに、国会議員の女性比率はまだ1割程度です。私は、決して平等な数にしろ、と言っているわけではありません。しかし男性の政治家が女性の政治家よりも9割も優れている人が本当に多いのか、今一度考えても良いのではないか、と言っているのです。


役割分担として女性は子育てをし、子供の教育を考え、地域社会に関わり、親を介護したりする比率が非常に高いです。同時に子育てをしながら働かれている方も多い。そういう苦労されるなかで、社会の中で必要な様々なことを体でしみとっていかれているのではないでしょうか。私はそのような生活に根をはって生きて来られた女性の方々の中に、様々な点でなにが大事なのかがわかる優秀な方が沢山埋もれているのではないかと思うのです。そしてそういう方がどんどん政治に参加されることで、そこにいなければ見えてこなかった必要な論点が浮かびあがるのではないかと思うのです。


それは同時に、男性でも同じです。男性の多くが会社で働き、その苦労を身にしみながら残業しているのと同じです。男性が家庭を守る為にどんなに外で苦労して働いているか、その中でしか知り得ない情報、感覚、価値観というのがあります。それも同じく当たり前ですがとても大切です。


私が男性として生きてきて得た価値観と、女性として生きてきた価値観は同じところもあるだろうし、違うところもあるでしょう。どちらに優劣があるわけではありません。


そのどちらの価値観、感覚も、政治をやるうえで大事なのではないかと思うのです。それがうまく融合されるところに、きめの細かい政治があるのではないかというのが、私の持論なのです。