今日から3日間、中央大学の合宿形式での集中講義に行ってきます。大学院の修士課程の学生さんに公共政策を教えます。昨年から、客員教授として、政策過程分析と演習の2コマを持っています。トヨタ自動車時代に、毎週土曜日に教えることで、スタートしたのですが、落選して和歌山で活動する身では毎週は無理です。中央大学のご好意で、3日間の合宿講義で単位取得できるようにしていただきました。

 日頃のドブ板活動も、けっこう好きなのですが、大学の教官に戻れるこの3日間は格好の気分転換です。若い学生たちとのディスカッションは活力の源泉になります。朝早くから、夜は夕食後も講義を続けます。その後、一杯飲みながら、夜を徹して語り合うので、3日間でも先生と生徒のキズナは強いものになります。

 講義といっても、私から一方的に知識を教えることはしません。予め、本を2冊読ませて、その要約とコメントを各A4一枚程度にまとめたものをプレゼンしてもらます。その発表を生徒全員で討議し、私が時々、修正したり、さらに問題提起をしたりして指導していきます。

 プリンストン大学でも同じように教えてきました。アメリカの大学では、学部でも同じやり方です。教官は生徒に知的刺激を与え、勉強のやり方を教えますが、知識は論文や本を読めば分かるだろうという姿勢です。生徒に「教える」のではなく、生徒が「学ぶ」のを勇気付け、手伝うのがアメリカ式です。不思議なことに、江戸時代の寺子屋では同様の教授法が取られていました。

 今回は、ノーベル経済学賞のジョセフ・スティグリッツの「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」と岩田規久男学習院大学教授の「小さな政府を問いなおす」を選びました。学生さん達との議論が今から楽しみです。

 今、関西空港でブログを書いています。羽田から、合宿先の高尾山「わくわくビレッジ」まで中央線経由で2時間。行って来まあーす。