前回のブログで、ややのんびりしたことを書きましたが、高校での必修科目の履修漏れが大事件になってきました。今朝の朝日新聞の調査では、富山県を含む10の道県63の公立高校で履修もれが発見されたとのこと。1万人を超える生徒に影響が出ているそうです。

 主として、受験対策として、確信犯的に校長の判断で行っていたようです。こうなると、学習指導要領の制度のあり方や受験競争の中での、高校教育のあり方など深い議論が必要です。

 現在のルールでは、卒業に必要な単位数74単位以上のうち、31単位13科目が必修で、約4割程度です。高校生活3年間の中では、そんなに無理のある仕組みとも思えません。

 高校1年生や2年生の頃に、受験と関係がなくても幅広い科目を勉強しておく方が、大学に入ってから、力がつくことは明らかです。

 このような問題が生じるのは、やはり今の大学入試のあり方が悪いのだと思います。私の持論ですが、今のような大学入試はやめて、エッセイ(作文)と面接で入学者を決めれば良いのです。センター試験の代わりに、全国統一の高校卒業認定試験を行って、ある程度、その内容を加味してもよいでしょう。英語力は必要ですから、TOEFLかTOEICの点数を使って、判断すれば何ら問題はありません。

 論理的に作文する能力とプレゼンテーション能力が世の中に出たときに最も必要だからです。後は、高校生時代にスポーツや音楽、ボランティア活動をきちんとやったかどうか、それぞれの大学の基準で評価します。できれば、一つの高校からは学部、学科で一人しか採用しないようにすれば、多様性が確保できます。

 その上で、大学の卒業を難しくすれば、18歳までに消耗してしまう今の制度の問題点が解決できると思います。一発勝負の今の入試よりは、学生の心の負担も楽なのではないでしょうか?

 今回の事件をきっかけに、しっかり議論していく良いチャンスです。小手先の弥縫策で終わらせては、影響を受ける1万人の高校3年生に申し訳が立ちません。

 この点も、仮に70時間の授業を受けなければならないにしても、受験が終わった3月に入ってから、集中してやるなど「大人の知恵」で工夫をしてあげるべきです。年内に集中して授業をし、センター試験の妨害をするような学校は明らかに常軌を逸しています。