衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2015年02月

昨年末のバター騒動は何だったのか?

(JR和歌山駅東口での早朝街頭演説。)

 今回の民主党役員人事で、ネクストキャビネット(次の内閣)農林水産大臣を拝命しました。

 私としては、農協改革をはじめ、問題山積の農林水産行政に初めての挑戦です。

 今、農林省の皆さんと一緒に猛勉強中なのですが、外部から誤解していたことがたくさんあることにビックリ!

 たとえば、昨年末のバター不足の問題の原因は何だったのか?

 当時、農林省の酪農政策の失敗だとか、農畜産業振興機構の国家管理貿易が問題だとか、マスコミが批判しました。

 私も、報道からはそのような印象を受け、真に受けていました。

 しかし、調べてみると、いろんなことが判ってきました。

 まず、生乳の生産が一昨年2013年に猛暑で減る中、脱脂粉乳・バター向けの量が約8%も減少。そこで、在庫が減りました。

 昨年2014年も、乳牛の頭数が減り、生産減。脱脂粉乳・バター向けの量も同様に11月までの比較で約8%減少。確かに在庫は減りましたが、それが原因ではなかったのです。

 在庫が減ったとは言え、昨年11月末にはバターで約2万トン、脱脂粉乳で約3万トンの在庫がありました(2010年度末バター約2万トン、脱脂粉乳約6万トン。)。

 農畜産業振興機構の国家貿易でも、昨年2014年度生乳換算で約18万トン(毎年の基本輸入量:カレントアクセスは約14万トン。)の追加輸入をしています。

 スーパーの店先からバターが消えた原因は、主として、オイルショックの時のトイレットペーパーと同じ消費者心理だったのです。

 もちろん、町のパン屋さんや、ケーキ屋さん、ラーメン屋さんもバターを買いに走りました。

 昨年10月末から、12月28日の週まで、全国の小売店の毎週のバター販売量は前年同期比で、2割から最大3割まで増加。販売在庫はあったのですが、それ以上に買う人が多くてパニックになったのです。

 騒動が一段落した12月末からは前年比マイナス1割が続いています。

 バターの賞味期限は半年くらいですから、今年の6月頃まで、バターの販売は前年割れが続くでしょう。

 確かに、時期的にクリスマス商戦前のバター需要が大きくなる時期だったので、皆さんパニックになったのだと思います。

 その意味では、農林省の広報体制には大問題があったと言えます。この点は、ぜひ、改善しなければなりません。

 しかし、間違った認識のままではまた過ちが繰り返されますので、あえて、ブログで報告させてもらいました。

 農畜産業振興機構の国家貿易も、すべてのルールがWTOで決められており、日本政府としてはなかなか、別の手段は取れませんし、脱脂粉乳・バター向けの生産160万トン(2014年度、生乳換算)に比べて、14万トンの基本輸入量(カレント・アクセス)は市場経済を歪めるとまでは言えないと思います。

 私は、経済性政策、財政金融や、社会保障が専門なので、その分野では、新聞がデタラメな記事を書いていればすぐに判ります。けっこう、多いですよ。特に、経済新聞と名のつくところほど、、、、苦笑。

 しかし、今回は、素人の思い込みから、マスコミ報道を鵜呑みにすることの怖さを痛感しました。

 これからも、新しい農林水産分野での情報発信を心がけます。

霊現寺の厄除け

(山伏の火渡りの術)

 今日は、地元和歌山市内にある霊現寺の厄よけ供養に参加。善男善女が大勢集まりました。

 写真は、山伏の火渡りの術。この後を、私たちも歩いて渡ります。もちろん、火をどけてもらって、靴をはいたままですよ(笑)。

 これで、1年間、無病息災、家内安全、商売繁盛。

 私にとっては、国民の幸福と世界の恒久平和、、といったところでしょうか。

(霊現寺の餅まき)

 厄よけ供養の後は、恒例の餅まきです。

 お餅の量が半端じゃないので、毎年、翌日は筋肉痛になります。

 参加している皆さんは、その道のプロですから(笑)、たくさんのお餅を持って帰られます。

 投げる方は、できるだけ公平に皆さんに行き渡るように努力します。いきおい、遠くの方へ投げることになるので、筋肉痛になるのでしょうね。

 たいていの方には、スーパーの大きなレジ袋にいっぱいのお餅が行き届くので、「殺気」走るような雰囲気にはなりません。

 和気あいあいの餅まきでした。

日・米・韓国会議員会議

(日・米・韓三カ国の国会議員会議の記念撮影)

 1月31日(土)から2月1日(日)の二日間の日程で、ソウルでの日・米・韓の国会議員の国際会議に出席しました。

 年に2回開催され、1月に東京とソウルで回り持ち。5月には毎年ワシントンで開催されます。

 国会があるので、1月はだいたい週末か、5月は連休のタイミングになります。

 初当選以来、この会議にはできるだけ参加するようにしています。
 
 初日は、日米の議員間の討議。昨年の日・米の選挙結果やアベノミクスの効果、東アジアの外交安全保障問題などがテーマです。

 二日目は日・米・韓の三カ国の国会議員会議です。

 あの残念で悔しく、ショッキングな報道の直後にスタート。

 冒頭、米・韓の同僚から、ISISによる後藤健二さんと湯川遥菜さん殺害に関する深い哀悼の意が示されました。

 会議の議論もISISによる卑劣な行為への批難と、国際的なテロに対して、民主主義の国である三か国で協力して対応することの重要性からスタートしました。

 その後、内政、経済政策、外交安全保障の議論を続けました。

(会議の模様)



 米国も日本も経済状況のいかんにかかわらず(経済の良い米国で大統領の民主党が負け、経済の悪い日本で与党が勝った。)、選挙の結果が出たのはなぜかという議論になりました。

 そこは、マクロ経済の指標ではなく、個人の置かれている経済事情や、将来への期待感など、いろんな事情があるとの話になりました。

 各国とも、超党派で与野党が仲良く参加していますので、それぞれ与野党の言い分や、言い方は似ていましたね。

 アベノミクスの評価に関しても、おもしろい議論が日本の与野党から出されました。

 私は、いつもこのブログで書いているようなことを英語で発言しました。大蔵省の先輩である、自民党の山本幸三代議士からは、もちろん反論いただきましたが(苦笑)。

 外交安全保障のセッションでは、歴史問題が話題になり、それまで、紳士的で尊敬できる仲の良い韓国の同僚議員が、少し感情的に日本批判をされたのには驚きました。

 歴史問題の根の深さを感じました。

 彼は、「村山談話や河野談話の存在は知っているが、そのことを若い世代に教えていないではないか。また、そのことを否定するような発言をする政治家や言論人もいるではないか。」と言います。

 日本側は、「憲法で保障されている言論の自由の下で、さまざまな意見はあるが、国民の多くは、村山談話や河野談話、小渕総理と金大中大統領のパートーナーシップ宣言などを真摯に受け止めている。」と発言しましたが、平行線でした。

 そのような真剣な議論をした後、「agree to disagree」の上で、会食の時には仲の良い友人としてお酒を一緒に楽しみました。

 同じメンバーで、本音で長い付き合いをしていくことが、歴史問題解決への近道だと思いました。

 また、日韓だけでなく、第三者の米国のメンバーが一緒に議論することも和解への一歩を踏み出す機会を提供してくれるなと実感しました。

 強行スケジュールでしたが、有意義な週末となりました。

月別アーカイブ
記事検索
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード