衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2013年12月

今年も、街頭演説4Daysで暮れてゆきます。

(スーパーマーケット街宣初日。)

 毎年、年末はスーパーマーケットの前での街頭演説に決めています。今年で9年目に突入しました。28日(土)から大みそかまでの四日間になります。

 まず、会社関係は27日(金)が仕事納めの企業が多く、29日から閉まっています。戸別訪問しようにも、主婦の方は忙しいし、子どもや孫の帰省もあって、相手をしていただけません。

 そこで、奥さんの荷物持ちにスーパーマーケットに来るお父さんもゲットできるスーパーマーケットに的を絞りました。大正解でした。

 初日の土曜日は、時折小雪も舞い散る寒いスタート。

(スーパーマーケット街宣二日目。)

 二日目も午前中、小雪が舞いましたが、午後は晴れました。太陽の力はすごいですね。お日様が照っていると、けっこう暖かいのですが、曇ると一瞬でさむくなります。

 今は、ヒートテックの下着と、ホカロンで完全防備しますので、和歌山のような南国では、問題ありません。

 それでも、気温が4度近くまで下がっていましたから、気合いを入れて回りました。

(スーパーマーケット街宣三日目の餅つき大会。)

 三日目の30日は比較的穏やかな気候。気温も昼間、8度はありました。曇らなければ快適でした。

 そんな中、毎年、ご自宅でお餅をつく支援者のお宅に途中下車し、お餅をつかせてもらいました。

 お正月のお餅を年末にご家族で用意するなんて、今時素敵なことです。もっとも、奥さんやお嫁さんは準備でたいへんそうです。お世話になりました!!

 ご友人の家族、子どもや孫さんが入り乱れ、大騒ぎですが、とてもアットホームで楽しい時間をいただきました。

 何より、つき立てのお餅は、ほんまに美味しいです。

 もともと、子どもの頃からお餅が大好物の私にとっては、お餅つきに呼ばれるのは至福の境地です。

(スーパーマーケット街宣四日目。)

 大晦日の最終日は、11度もあって、暖かい一日となりました。ごほうびのような天気で助かります。

 今年も、元気に政治活動ができました。心から感謝申し上げます。来年もご指導ご支援よろしくお願いいたします。

 明日の元日は、皇居の新年祝賀の義に参列します。二日、三日は毎年、恒例の日前宮前の路上での立礼の予定です。

 2014年が皆さまにとりまして、より良い年になりますようお祈り申し上げます。

安倍総理の靖国参拝の持つ意味を考える

 安倍総理が、靖国神社に参拝されました。

 第1期安倍内閣の時に靖国参拝ができなかったことを、「痛恨の極み」と常々おっしゃていましたから、やっぱりそうかという思いと、国益を損ねることになったという残念な思いです。

 特に、議員外交として日韓、日中の親善を推進する仕事を地道にやってきた私としては、ほんとうに忸怩たる思いです。

 個人の信念と総理大臣としての職責は分けて考えていただきたかった。

 これまでの安倍総理の国会答弁などを斟酌すると、A級戦犯を生んだ東京裁判そのものを否定したいお気持ちもあって、靖国神社に参拝されたことだと思います。

 東京裁判の問題点に関しては、「パール判事」のブログで書いた通り、私もおかしいと思います。

 しかし、日本が独立するために結んだサンフランシスコ平和条約において、日本政府はこの「東京裁判」を明確に受け入れています。そうしないと、国際社会に復帰することができなかったからです。

 個人の思いとは別に、外交のルール上どうしようもないことなのです。

 ですから、今回の総理の参拝にかんして、中国、韓国のみならず、アメリカ、欧州、ロシアなども厳しい批判をしたのです。

 サンフランシスコ平和条約によって戦後作られた国際秩序はアメリカを中心とするものです。そのことに、挑戦する「歴史修正主義者」とのレッテルを張られかねないのです。

 同盟国に対して「失望(disappointed)」という言葉を使うことは、まずありません。そうとう思い言葉として受け止めなければなりません。しかも、在日アメリカ大使館のみならず、国務省までもが同じ言葉を使って批難したことは外交上の大失策です。

 この秋に、国務長官、国防長官の二人のアメリカ政府高官が、靖国神社ではなく、千鳥が淵の無名戦士の墓に献花したことのメッセージを真剣に受け取らなかったこともアメリカの態度を硬化させた一因でしょう。

 小泉政権の時にも、靖国参拝が大きな問題となりましたが、同盟国であるアメリカはノーコメントの立場を取ってくれていました。

 今回、日米のあいだですきま風が吹いたわけですから、中国、韓国はこれまで以上に強い態度を取ることになりかねません。

 昭和天皇も、靖国神社へのA級戦犯合祀の議論が始まった1975年からは靖国参拝を控えられ、78年に合祀、79年にそのことが発表されてから、一度も参拝されていません。平成天皇もその姿勢を引き継がれています。

 国民の議論も、本件に関しては、大きく二分されています。

 ここは、個人の感情よりも国益を代表する総理の立場を優先させるべきだと考えます。公私の別を峻別すべきでした。

 先日も韓国に行って、議員外交をしてきましたが、来月に東京で開かれる「日米韓国会議員会議」への韓国国会議員団の欠席が決まりました。本当に残念です。

 来年以降も、日韓、日中の関係改善のために、裏方として一生懸命仕事をしていきます。何事もあきらめずに継続することがたいせつだと思います。

来年度予算案の問題点

(前大統領候補のアン・ソルチュ代議士との記念写真)

 昨日、2014年度の政府予算案が閣議決定されました。

 一般会計の総額は、昨年度に比べて3.5%増加の95兆8823億円と過去最大の予算となりました。この他、5兆円を超す補正予算が加わりますから、100兆円を超える歳出規模になります。

 歳出カットができていないばかりか、景気対策のための公共事業などが大幅に増えていますから、せっかく社会保障の充実と財政再建のために消費税を来年度約5兆円増税したにもかかわらず、国債発行額は1兆円強しか減っていません。

 本来、景気の上ブレによる税収増は借金の返済に回すべきですし、消費税はこれまで借金でまかなっていた社会保障の財源に充てることで、安定的な運営を可能にする約束でした。

 結局、増税分の5兆円は社会保障に充てるという説明になりますが、玉突きで楽になった分は借金返済よりも歳出に回した結果となりました。

 もちろん消費税増税の一部は、子育てや医療などに充てることにしていましたが、ここまで能天気に歳出の増加を許すことは予定していません。

 苦しい生活の中で負担に耐える納税者の観点がまったく抜け落ちています。

 今、日銀は発行額の7割の国債を購入する財政ファイナンスによって、人為的に国債の金利を抑えています。しかし、このような財政節度のない予算案をマーケットが評価しない場合には、金利が上昇するおそれがあります。

 来年度も物価を2%に向けて上げていくためには更なる円安が必要で、日銀がそのための更なる金融緩和に踏みきれば、金利上昇の可能性は高まります。

 来年度予算でも、国債の元利払い費用は1兆円増の23.3兆円です。さらに金利払いの費用がウナギ上りに増えれば予算の編成が難しくなっていきます。

 アベノミクスの出口戦略を考えても、来年度の予算はもっと節度あるものにすべきです。

 消費税増税への備えと言う意味は判らないではありませんが、「羹(あつもの)に懲りてなますを吹く」のたぐいで、ここまで予算のバラマキをする必要はありません。

 来年の通常国会では、この予算の持つリスクとアベノミクスの出口戦略のリスクを合わせて、指摘していきたいと思います。

 

日韓首脳会談は可能かーその2

(ソウル大学の学生さん達との意見交換会の記念撮影)

 今日も、ソウルで日韓の友好を前進させるための会合を重ねました。

 まず午前7時からの朝食勉強会で、ソウル駐在の日本企業の関係者からヒアリング。韓国三井物産の中島透社長、東レソウル事務所の沼野隆一所長、韓国東芝の宮崎洋一社長、三井住友銀行の龍田俊之ソウル支店長の皆さんです。
 
 日韓関係が史上最悪と言われる中ですが、ビジネス面でのトラブルは全くないと、皆さんが同様におっしゃっていました。

 社員はほとんど韓国人ですが、普段の会話でも大きな問題はないそうです。20年くらい前の厳しさに比べれば、ずいぶん改善されているとのこと。

 徴用工問題に関しても、現地の日本企業が「韓国政府が何とか、知恵を出してくれるのではないか。」と鷹揚に構えていた方が良いと思っているときっぱり。


(ソウル大学の学生さん達に話しかける岸本周平。)

 その後、ソウル大学日本研究所のパク・チョルヒ所長の設営で国際大学院や日本専攻の学生さん達との意見交換会。この秋、北京人民大学の学生さん達との会合でも有意義な話し合いができたので、楽しみにうかがいました。

 主に、日韓関係の議論になりましたが、驚いたのは、日本に関係する学問を専攻する彼ら彼女らにとって、3.11東日本大震災による原発事故が日本への期待を裏切る大事件だったそうです。

 保護者や友人から、「あんな事故を起こし、解決にもモタモタしている日本」のことを勉強したり、そのために留学して大丈夫?と言われたとのこと。

 もちろん放射能の問題もありましたが、日本の行政システムや技術水準への期待が裏切られたことが大きかったと何人かの学生が発言しました。

 これにはビックリしました。やはり、「百聞は一見に如かず」(いや、直接聞いたってこと)ですね。

(意見交換会の模様。女子学生が多いです。) 

 それでも、彼ら彼女らは、日本を専攻し続けてくれています。日本に興味を持った理由はそれぞれでしたが、アニメやゲーム、また「嵐」などきっかけは文化的なことが多かったです。

 また、韓国の学校で教えられた近現代史と、自分で勉強したり、留学して教わったことの落差から、きちんと勉強したいと東洋史を専攻したという学生も複数人いました。

 韓国で未来のリーダーになる彼ら彼女らを応援したいと思います。

 写真でもわかるように、女子学生が圧倒的に多かったです。私の中央大学での教師経験を加えると、日韓ともに、女子学生の方が、度胸があって成績も優秀なのですね。 

 最後に、与党セヌリ党のキム・テファン韓日議員連盟会長代行、ナム・ギョンピル同顧問、キム・セヨン同経済科学委員会副委員長との昼食会に。

(セヌリ党の国会議員との記念撮影)

 日韓首脳会談の実現を望む私たちの意見を述べた後、日韓関係に関する議論は、昨日の韓国側のコンセンサスと同じことが先方から繰り返されました。

 その際、韓国国民が特に感情的になった原因の最大のものは、安倍総理が自衛隊の制服を着て自衛隊機に乗っている写真が報道された際に、機体に731と書かれていたことだとの発言がありました。

 これは、先の大戦における731部隊を連想させる数字なので、あまりにも無神経ではないかとの批判です。

 私たちもさすがにそれは「偶然」のことなので、「不幸なできごと」だったと弁護しましたが、一国の総理大臣が、いわば「軍服」を着て戦闘機や戦車に乗ってはいけないですねと言わざるを得ませんでした。

 帰国前に、空港近くのレキシントンホテルで岡田克也代議士の日本の報道機関向けの記者会見があり同席しました。

 主に岡田代議士が発言されましたが、私にもマイクが渡されましたので、午前中のソウル大学の学生さん達との会議で、福島原発事故が彼らに与えたショックについて発言。

(記者会見の模様)

 そして、金浦空港から関西空港に到着。わずか1時間30分のフライトでした。ソウルは近いですね。

 今回は、日韓議員連盟の事務局長代理の立場でもありましたが、勉強になりました。来年の秋のソウルでの合同総会に向けて、日韓親善のために具体的に貢献するよう頑張ります。

日韓首脳会談は可能か

(韓国の国会議員会館から撮影した国会議事堂)

 昨日の夕方からソウルに入っています。

 岡田克也代議士、小川淳也代議士と三人で、韓国の国会議員やメデイア関係者、大学教授などとの意見交換をするためです。

 私にとっては、先月の日韓議員連盟の総会のフォローアップの意味もあります。

 学会は、ユン・ドクミン外交安保研究員安保統一部長、パク・チョルヒソウル大学教授、チン・チャンス世宗研究所副所長。パク教授とは、彼がコロンビア大学、私がプリンストン大学時代にニューヨークでお会いしてから15年振りの再会となりました。

 野党の民主党では、イ・ナギョン韓日議員連盟筆頭副会長、キム・ソンゴン国防委員長。

(イ・ナギョン韓日議員連盟筆頭副会長、キム・ソンゴン国防委員長との会談の模様)

 昨年の大統領選挙の候補となり、野党候補統一のため候補を辞退したアン・チョルス議員とも会談しました。

 さすがに、韓国の若者に絶大な人気のあるカリスマ的な政治家で、人間的な魅力を感じさせる方でしたし、日韓の友好の重要性を十二分に認識されていました。

 今は、無所属ですが、今後、新党をつくり、新しい政治の流れをつくるつもりであると聞きました。

(アン・チョルス議員との会談の模様。)

 また、東亜日報のシム・ギョソン論説委員室長をはじめ、パク・ジョンフン朝鮮日報社会部長、ハンギョレ新聞のオ・テギョ論説委員、韓国日報のファン・ヨンシク論説委員室長とも意見交換できました。

 それぞれに、意見の相違はありましたが、概要、韓国側の現状認識は次の通りです。

 パク・クネ大統領就任以来約1年間、日韓首脳会談ができていない理由は、安倍内閣の歴史認識がぶれることへの不信感。1993年の河野談話、95年の村山談話を引き継いでいるかどうか不明。この点をまず明らかにすることが重要。

 小渕ー金大中の日韓パートナー宣言の原点に戻ることを目標にする。

 当時、小渕首相には韓国をはじめ近隣諸国への配慮と温かい眼差しがあった。また、金大統領の対日観はバランスが取れていた。戦前の日本の植民地支配を批判する一方、韓国の脆弱性も指摘するし、戦後の日本が民主化し高度経済成長したことに学ぶべきだとの発言など。 

 日韓の関係が冷え込むことはアジア全体にとっても、両国にとっても大きなマイナス。

 こちらからは、良い時も悪い時も、定期的に首脳会談をすることが大切ではないかと主張。

 歴史認識の問題は置いておいて、まずは北朝鮮問題や経済問題で一歩前進することを成果に、首脳会談を開催すべきことを言いました。

 韓国側は、定期的な首脳会談の必要性は認めたものの、今はタイミングが悪過ぎる。外交担当の実務レベルで、小渕ー金大中の日韓パートナー宣言の原点に戻ることを成果に首脳会談をするべく、両首脳を説得するしかないのではないかと。

 また、韓国側からは、平均年齢80歳で57人の慰安婦の皆さんの問題は、彼女達が生きている間に解決すべきで、政府間で知恵を出す余地があるのではないかとの指摘。

 領土問題は、長期的な課題。徴用工問題は、慰安婦問題とは違い韓国政府にも責任があるので、日韓の官民で基金を作るような知恵が必要とのこと。

 確かに、個別の問題に入ると日本側にも言い分があるので、そう簡単ではありません。

 しかし、日本政府がこれまで積み上げてきた努力の過程を再認識し、自民党時代の各談話や小渕さんのパートナー宣言に立ち戻ることは、自民党の安倍内閣にはそう難しいことではないと思います。

 この他、野党の私たちは、現職の政府高官との接触を遠慮したものの、ユ・ミョンファン元外交通商部長官、コン・ノミョン元外交部長間などの有識者との会談もしてきました。

 この他、北朝鮮のチャン・ソンテク氏の処刑問題などにかんしても意見交換しましたが、機微に触れますので、内容は省略します。

 明日は、与党セヌリ党の議員の他、ソウル大学の学生さん達ともフランクな話し合いの予定です。

(ロッテホテル前のイルミネーション。ソウルもクリスマス一色です。)
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