衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2013年05月

伊藤裕香子著「消費税日記」



 朝日新聞経済部の記者として、社会保障と税の一体改革を取材してきた伊藤裕香子さんから、ご著書の「消費税日記―検証増税786日の攻防」をいただきました。

 早速、一読。このブログでも書いてきたように、私自身が民主党税調の役員として、末席ながら悪戦苦闘していたこの時期の記録です。

 記憶が定かでなかったことも、明快に思い出すことができました。

 関係者がどのような思いで、この改革に取り組んできたのか、今、この時期に検証することはとても有意義です。

 ある意味で、民主党政権の採点簿の役割も果たしています。

 この本は、管内閣発足直後の2010年参議院選挙からスタートしていますが、政権内での意思統一のチグハグさや、党内ガバナンスの不徹底などが描かれています。

 私は、社会保障・税一体改革調査会と党税調の合同総会で、税率や増税の時期を決める議論が始まったところから、司会進行役をおおせつかりました。 この本を読みながら、臨場感を持って、当時の厳しかった空気を思い出しました。

 当選1期目の私には、荷の重い仕事です。しかし、藤井裕久会長から命じられればやらざるを得ません。

 結果として、半年以上続いた会合の中で、私自身、政治家としてずいぶんと鍛えられました。また、その後、社会保障と税の一体改革特別委員会の委員に選ばれるきっかけともなりましたので、今では感謝しています。

 ギリシャ危機に端を発したヨーロッパの政府債務危機は他人事ではありません。

 その危機感が、野田政権を支える多くの民主党議員と自民党や公明党の議員の間で共有されていたからこそ、針の穴にラクダを通すような難しい法律改正ができたのだと思います。

 しかし、議院と公務員の給与はそれぞれ、約15%、約10%削減していますが、一方では、約束した衆議院議員定数の80人削減は各政党の反対を受けて、いまだに実現していません。

 社会保障の改革も公務員制度改革も進んでいません。

 昨年暮れの総選挙で民主党は惨敗し、政権を失いました。

 少子高齢化は待ったなし。一般政府の債務残高はGDPの250%。アベノミクスが成功することを望みますが、出口戦略のリスクは高いままです。

 多くの政治課題が山積みの中、政治家として、後ろを振り返っている暇はありません。志を同じくする仲間は与野党の壁を越えて大勢おられます。

 自民党がタカ派色を色濃くする中、穏健保守、価値観の多様性を認めるリベラルな保守の政治勢力を結集し、社会保障と税の一体改革を成功させていくことが私の使命です。

 伊藤裕香子さんのご著書「消費税日記―検証増税786日の攻防」を読み終わって、その思いが益々強くなりました。 

修学旅行生の国会見学

(修学旅行生にスピーチをする岸本周平)

 春の修学旅行がピークを迎えています。和歌山市内の中学校は東京に来るのが定番です。

 約40年前、和歌山市立城東中学校の3年生だった私たちも東京と箱根に行きました。

 私は、当時国会見学をしたものと思い込んでいたのですが、そのことをフェイスブックに書いたら、「行ってないよ」とのコメントが同級生からきました(苦笑)。人間の記憶力っていい加減ですね、、、、汗。

 今の修学旅行生は、ディズニーランド丸一日で浦安のホテルに2,3人で一部屋に泊まります。私たちの頃は本郷の木造旅館で雑魚寝して、まくら投げをしました。

 去年からは東京タワーでなく、スカイツリーに行く学校も増えています。世の中隔世の感がありますね。



 高積中学の皆さんからは、毎年、和歌山の観光案内パンフレットのサンプルをいただいています。

 議員会館の会議室に貼って、宣伝しています。 

 今年も、生徒会長さんが生徒代表として、国会前で手渡してくれました。

 なかなかよくできてますよね。来年も楽しみです。

(高積中学の校長先生と生徒会長さん)

 今日は、桐蔭中学の有志の諸君も国会見学に。この中学は、班ごとに行く先を自分たちで決めるそうです。

 7人の侍が付き添いの先生と一緒に来てくれました。

 県立の中高一貫校なので、彼らは私の高校の後輩ということになります。

 国会議員の日常活動の中身や経歴などの素朴な疑問だけではなく、なぜ政治家になったのか、民主党を選んだのか、本質的な質問もいただき、楽しい語らいのひと時を過ごすことができました。

 後輩の皆さん!がんばってね。

(会議室で桐蔭中学の生徒さん達と。) 

経済産業委員会での小規模企業活性化法案審議。



 今日は、衆議院・経済産業委員会で小規模企業活性化法案に関して質問の機会をいただきました。以下、概要を載せます。

1.法案の背景と狙い

問1.今回の法案の狙いは、小規模企業に焦点を当てた中小企業政策の再構築であると承知しています。ところで、この「小規模企業に焦点を当てる」という法案の設計思想は、実は、民主党政権時に創設された“ちいさな企業”未来会議における議論と、そこで得られた結論をベースにしたものです。

 すなわち、“ちいさな企業”未来会議は、全国各地で車座の会議を開催し、千を超える小規模企業の生の声を収集しました。そこから、さまざまな中小企業政策のアイデアが生み出され、その主だったものは、今回の法案に反映されたわけであります。従って、今回の小規模企業活性化法案は、“ちいさな企業”未来会議の結論を具体化するために提案されたものと考えていますが、大臣はこの点をどのように認識しておられるでしょうか。

問2.本法案は、“ちいさな企業”未来会議の提言、及び政権交代後のさらなる検討プロセスを経て、中小・小規模企業の課題を集約して成案を得たということですが、それでは、具体的に、現下の経済情勢の中で中小・小規模企業の抱える課題とは何でしょうか。

2.小規模企業振興

問3.中小企業基本法改正案について議論します。本改正案では、「小規模企業」に焦点を当て、その「基本理念」や、あるいは小規模企業に対する「中小企業施策の方針」を定めることとしています。

 確かに小規模企業に焦点を当てること自体は、“ちいさな企業”未来会議の考え方と合致していますが、他方で、プログラム法である基本法に「基本理念」や「施策の方針」を定めたとしても、それだけでは絵に描いた餅になる恐れもあります。

 政府としては、基本法にこれらの規定を新たに設けることにより、具体的にどのような小規模企業施策を講じていくつもりなのかお答えを願います。

3.起業・創業の促進と女性・青年の活躍

問4.次に、中小企業の担い手の問題について議論したいと存じます。

 この10年間で我が国の中小企業は約480万社から約420万社へと約60万社も減少してしまいました。また諸外国と比較して開廃業率も低く、いわば中小企業の少子高齢化が進行していると考えます。何故、我が国では、中小企業の起業・創業が低迷しているのか、この原因についての認識をおうかがいします。

問5.我が国では経営の担い手不足が深刻です。だからこそ、今後は、女性を新たな起業・創業の担い手として今まで以上に活用すべきではないでしょうか。これまでも、ダイヤルサービスの今野由梨氏やDNAの南場智子氏をはじめ、大勢の女性アントレプレナーがおられました。

 特に、地域の生活者が抱える子育て・教育・介護・文化・ファッションなどの多様なニーズに対して、女性の感性や発想を生かしたニュービジネスに活躍の余地が大きいと考えます。成長分野で活躍する女性起業家をさらに輩出させるためのアイデアについておうかがいします。



4.中小企業のIT活用

問6.次に、中小企業のIT活用について質問します。今回の基本法改正案においては、情報通信技術の活用を新たに盛り込んでいますが、その前提として、中小企業のITの利活用の現状と課題をどのように認識しているのかおうかがいします。

問7.現在はIT革命のまっただ中にあります。フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)は爆発的に利用が進んでいますし、クラウドコンピューティングなどの技術進歩の結果、ITの利活用の可能性は大きく広がっていると認識しています。このような最先端の情報通信技術を中小・小規模企業が使いこなしていくための方策について、大臣の見解をおうかがいします。

問8.ITについては光と陰が存在します。企業経営の利便性が増す一方で、その悪用によるリスクも深刻なものになってきています。「なりすまし」やハッカーによる攻撃、あるいはネットを使った誹謗中傷等の営業妨害など、ビジネスの世界においてもITの悪用は重大な問題です。

 今回の小規模企業活性化法案では、中小企業支援法改正案において、ITを活用した経営支援業務に関する措置が盛り込まれました。IT活用による中小企業支援自体は推進すべきだと考えますが、その陰の部分、リスクについてどのように認識しているか、また当該リスクを減殺するために、今回の支援法改正案においてはどのような措置を講ずるのかおうかがいします。

5.中小企業の金融円滑化

問9.最後の論点として、中小企業金融について議論したいと存じます。まず、政府において、中小企業金融円滑化法の期限到来後の現在の資金繰り状況をどのように認識し、これに対する措置をどのように講じているかおうかがいします。

問10.それでは、本法案において、中小企業金融の円滑化の観点からどのような規定が盛り込まれたのか。中小企業、とりわけ小規模企業にとって、金融円滑化は死活的に重要な課題ですが、今回の法案で有効な方策がとられているのか、具体的な改正事項の説明をお願いします。

問11.本改正法案では、日本政策金融公庫に対して、債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)に関する業務追加を行うとのことですが、そもそも、これまでの中小企業の金融再生事案で、日本公庫はどのような対応を行ってきたのか具体的に説明してください。

 また、今回の業務追加の結果、日本公庫が中小企業の金融再生において、今後どのような役割を果たしていくことになるのでしょうか。一方で、金融機関たる日本公庫が長期に株式を保有することは、一般論として好ましくありません。そのバランスをどのように取っていくのかおうかがいします。

問12.今回の法改正において、電子記録債権を信用保証の対象に追加するとしていますが、そもそも、これまでの電子記録債権の普及状況についておうかがいします。その上で、電子記録債権が中小企業の資金調達の円滑化にどのように資すると考えているのか、また、今回の改正によって、中小企業の電子記録債権の有効利用が本当に進むのかどうかおうかがいします。

問13.本法案で中小企業金融の円滑化のための諸方策が追加されることは評価します。しかし、より構造的な問題として、民間金融機関の目利き能力が低下し、その結果として前向きなビジネスを応援する融資が行われなくなってきていることが現下の最大の課題であります。民間金融機関の能力向上と前向きの融資を引き出すためにどのような方策が有効か、大臣の見解をおうかがいします。

和歌山城公園ウオーキング



 この週末は、いつもの通り地元活動。

 先週は、久しぶりに皇居一周ウオーキングを再開。地元でも、和歌山城公園一周ウオーキングを再開しました。

 和歌山城は徳川御三家の居城です。再建された天守閣も素敵ですが、何より、お濠が美しいと思います。

 もっとも、ウオーキングする際には、江戸城に比べれば、内堀内の広さが違いますので、単純に一周しては時間が短くなります。

 自宅のある広瀬地区と和歌山城は目と鼻の先。ですから、天守閣のある虎伏山の上まで歩き、公園内もぐるぐる回って、1時間コースをつくっています。

(一ノ橋付近のお濠)

 旅行や出張で地方都市に行った時も、城下町には惹かれます。

 近代的な街並みと掘割の水の風景がどの街も調和しています。

 特に、和歌山城のお濠は、周りの景色にフィットしているように思います。単なる「お国自慢」かもしれませんが(苦笑)

(一ノ橋から西をのぞむ)

 和歌山城公園の中には、二の丸広場、砂の丸広場、西の丸広場があり、週末は各種のイベントでにぎわっています。

 二の丸広場は、昔は野球場でした。今は、芝生の公園ですが、早朝、ラジオ体操などのグループが大勢集まってこられます。

 浪人中は、週末、駅前街頭演説をする代わりに、皆さんと一緒に体操をしていました。

 ジョギングや、ウオーキングの方も多いので、公園の周囲は早朝から大にぎわいです。

 常連の皆さんからは、「周平さん、おはようさん。」と声をかけられます。

 もっとも、Tシャツと短パン姿なので、岸本周平とは気付かれないこともあります。

 それは、まあ当然なのですが、政治家の業(ごう)として、ちょっぴり淋しい気もします(笑)。

 これから、暑くなってきますが、東京でも和歌山でも早朝ウオーキングを続けて、体重を減らします!!

(御橋廊下から天守閣をのぞむ)

神話に見られる日本の武の原点

(国会議事堂前もウオーキングコースです。ここから、皇居へ向かいます。)

 今日も、午前5時から皇居一周ウオーキング。早朝のいい汗は本当に素敵です。

 わかってはいるのですが、怠け始めるとなかなか再開できませんでした。出雲大社へのツアーのおかげで、ウオーキング再開となりました。大国主命さま有難うございます。

 出雲の国譲りの神話に関して、明治神宮武道場「至誠館」の荒谷卓館長は、武道の立場から次のような解説を雑誌に載せておられます。
 
 簡単に、要約してみます。

 武の神さまである建御雷神(タケミカズチノカミ)と大国主命(オオクニヌシノミコト)の交渉は「ことむけやわす」と表現。これは、「言葉」を向けて「和(やわす)」、つまり、言葉で平和の交渉をする意味。

 「平和」は「たいらけくわす」。つまり、相互の思いを「平らにして」お互いに協力する状態が「平和」。

 そのために、建御雷神は大国主命の尊厳を子子孫孫まで守り、日本一の社を造営することを約束します。

 また、統治の概念の違いを説きます。国つ神の統治は「うしはける」統治、つまり、「私のものとして領民、領域を支配する」統治であり、天つ神の統治は、「しろしめす」統治、つまり、「領民の心や状況を知り、民意を集約する」統治であると。

 同じ施政でも、考え方の格が違うことを大国主命に納得させたわけです。

 その際、十握(とつか)の剣を抜いて、波の上にその剣を逆さに立て、その前にあぐらをかいて座り和戦両様の構えで交渉にのぞみます。

 逆らった大国主命の息子は諏訪湖までおいかけて降伏させています。降伏した後は、亡ぼすわけではなく、諏訪神社をつくってそこに住まわせます。

 武道には「位の勝負」という概念があって、建御雷神は大国主命に対して「格の違い」を見せて交渉に勝ったということになります。

 梅原猛先生の解釈には同感しますが、神話として祖先の伝えたいことを素直に受け止めれば、荒谷館長の解釈も滋味掬すべきものがあると思います。

(半蔵門から警視庁をのぞむ景色。皇居周辺でも特に私の好きな風景です。)
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