衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2011年04月

トリガ―税制の一時凍結とは?

 昨日の金曜日、震災特例税制法案が衆議院で可決されたことをブログに書きました。


 その後のマスコミの報道で、「トリガ―税制の一時凍結」をめぐって、国会内で混乱があったとの報道がありました。


 皆さんは、「トリガ―税制」って何だっけ???という感じではないでしょうか?


 これは、一昨年の予算編成過程で決まった税制です。


 ガソリンや軽油には、「暫定税率」というものがかけられています。その昔、第一次オイルショックの時に、消費を抑えるために設けた上乗せの税金です。


 その後、自民党政権下で道路建設のための特定財源として使われてきました。


 民主党はこの「暫定税率」を廃止することをマニフェストに掲げて、2年前の総選挙を戦いました。


 そして、政権獲得後初めての予算編成。リーマンショックで、平年より10兆円近い税収不足の下では、約1.9兆円の「暫定税率」を廃止することができませんでした。


 その際に、ガソリンの値段が3カ月連続でリッター当たり160円を超えたら、「暫定税率」分を止める(3カ月連続で130円を下回ったら、元に戻す。)という「トリガ―税制」をつくりました。160円が引き金(トリガ―)なので、トリガ―税制と呼ばれています。


 ガソリンで25円、軽油で17円分が引き下げられることになります。


 今、ガソリンの値段がジリジリ上昇する中、このトリガ―税制の適用が現実化する中で、震災復興の間だけ、与野党で「一時凍結」を決定することになったのです。


 まず、野党から「トリガー税制の廃止」が提案された理由は、?ガソリンの値段が下がれば需要が増えて、それでなくてもガソリンや軽油不足の被災地に悪影響が生じる、?仮にトリガ―税制が発動されると、3ヶ月間で約5千億円の税収が不足し、復興財源の確保に穴があく。などでした。(震災後の状況の変化を考えると、私も同感です。)


 私たち税制改正プロジェクトチーム(PT)の役員会でも、大議論しました。「参議院で逆転されている以上、野党の提案を飲まざるをえない。ならば、与党としても、あらかじめ、トリガ―税制の廃止を党議決定すべき。」という結論になりました。


 与党の「税調」(税制改正PT)には責任がありますから、不人気な政策でもあえて、泥をかぶって決定する必要があります。


 しかし、税制改正PT総会では、その議論は通らず、「執行部に責任をとらせるべきだ。党の税調としてマニフェストに反する決定をするのはおかしい。」との意見が多く、結論を留保して、政府税調に報告しました。


 結局、震災特例法案を参議院でも通すために、与野党折衝で「一時凍結」が決まったのです。このプロセスで、「廃止」から「一時凍結」に内容が変わりました。野党の意見と与党の「思い」の間で妥協が成立しています。


 そのことに対して、納得できないとして一部の与党議員が抗議文を総理に渡したりしたのが昨日の顛末です。


 反対の議員の言い分も十分理解できます。しかし、政党は組織です。特に、与党は政権運営に責任があります。妥協しながら、政策を実現するのが与党の仕事です。野党なら、言いたいことを言いっ放しでもすみますが、、、、、。


 泥をかぶってでも、物事を決めるから与党の税調は権威を持てるのです。


 与党の辛さ、苦しさを同僚議員の皆さんと分かち合いたいものです。

震災特例税法、衆議院通過

 今日は、いつもながら忙しい一日でした。


 午前8時から税制改正プロジェクトチームの役員会。午前8時45分から財務金融委員会理事会。9時から同委員会。そこで、震災特例税法の審議。12時前に全党一致で可決されました。その後、理事懇談会で今後の委員会運営の相談。


 午後1時から衆議院本会議で、震災特例法案を含むいくつかの法案の採決。


 本会議終了後ただちに、午後2時から内閣委員会。総合特区法案の審議です。午後4時からは、震災復興ビジョンチームの役員会。連休前に発表する提言の論点整理案について討議。


 午後6時からは、私がメンバーでもある「日本文化デザインフォーラム」http://www.jidf.net/の総会&懇親会に出席。午後8時50分のJAL便で関西空港に。和歌山の自宅には午後10時半に到着。


 予算委員会などはテレビで放映されますが、国会はそれだけではありません。普段、多くの委員会が開催され、終日、専門的で地道な質疑が行われています。インターネットテレビでは見て頂けますが、なかなか国民の皆さんには届きません。http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php


 私は、財務金融、内閣の常任委員会と災害対策特別委員会の3委員会に所属。ほぼ毎日審議があり、委員会が重なる時には同僚議員に「差し替え」という制度で代わりに出てもらいます。でも、理事は差し替えができないので、もう物理的に限界、、、、苦笑。


 また、有難いことですが、党のプロジェクトチームの役員や議員連盟の事務局長をたくさんやっていますので、何とか所属の委員会を二つにしてもらうよう、今、国会対策委員会に交渉中です、、、、、祈。


 でも、議員として忙しいのは、ほんとうに有難いことです。NPOの寄付金税制を通じて知り合った多くのNPOの皆さんと一緒に活動ができますし、NPOや宇宙政策の議員連盟では超党派の活動もでき、他の政党の議員の皆さんとも仲良くなれます。


 国会議員として活動させていただいて、2年近くになりました。充実した議員活動に感謝です。


  今年の連休前半は補正予算の審議で国会です。「金帰月来」の例外になりますが、国会議員としてフル活動してまいります!!

シビックフォースとジャストギビング

 


 大西健丞さんの主宰する公益社団法人Civic Forceシビックフォースが今、被災地で大活躍されています。


 


 このブログでも紹介した「ジャストギビング」のシステムでシビックフォース応援の募金が約5億円集まったそうです。


 震災直後から、シビックフォースは民間で最初に気仙沼に入り、2万人の被災民を助けるという大規模なオペレーションを行っていますから、お金はいくらあっても足りません。


 ところが、「ジャストギビング」はインターネットでカード決済で寄付する仕組みです。カード決済が現金に変わるには2ヶ月間かかります。


 つまり、早くても5月11日にならないと現金がシビックフォースには入りません。彼等は食料も復旧も住む場所の提供までしています。5月まで現金がないとたちまちオペレーションに困ります。


 そこで、ジャストギビングは銀行にこの5億円を担保に、緊急に必要な2億円を貸してくれるよう銀行に頼んだそうですが、なかなか融資が難しいようでした。


 それを聞いて私はすぐに全国銀行協会と金融庁に相談しました。金融業務的には、カード決済がほんとうにあるかどうかわからないので、これを担保にお金を貸すのは、今までの慣例では非常に難しいケースなのです。


私は、大震災の被災者救援のためという非常に公共的な目的のために、動いているのだから、どうか前向きに考えて欲しいと頭を下げました。そして声をかけた担当の皆さんの努力と検討のおかげで融資ができそうだとすぐに連絡がきました。役にたてて嬉しかったです。


 シビックフォースもジャストギビングもこういう時の為に、こつこつと地味に努力されてきたNPOです。今後の被災地支援に欠かせない公益法人やNPOです。引き続きがんばって活躍して頂きたいと思います。

被災地の栄養状況

  被災地の避難所では、場所によってはタンパク不足、ビタミン不足による健康被害が起きているところがまだあるようです。


 ユニセフの医療救護チームから、医療関係はまずまず対応できているが、栄養関係は必ずしも体系的なバックアップ体制ができていないとの声が私のところへ届きました。


 その後、電話で詳細を聞くことができました。


 おにぎりやパン、カップラーメン中心で、副食がほとんどない状況。また自宅で生活している被災者も厳しい状況におかれている。


 その結果、高齢者を中心に皮膚炎や口内炎などが発生。感染症も流行しています。


 ユニセフはこれまでの海外での災害救援活動の経験が豊富です。今回も、ユニセフ・ソマリア支援センターの保健・栄養・水衛生事業部長を勤めておられる医学博士の國井修先生から提案をいただきました。


 少なくとも、一日一食は栄養バランスのとれたお弁当を被災者に届けるシステムが必要。短期的対策としては、ビタミンや栄養素を含むサプリメントをも必須。


 このことを辻元清美ボランティア総理補佐官に相談したところ、『そうやねん。サプリメントでもええから、ビタミン届けようということで、指示したんやけど、単発的な動きでしかないねん。』


このままではいけません。


政府の優先順位をあげるために、被災者生活支援対策本部長の松本龍防災担当大臣にも相談することにしました。


 このような場合、間に官僚機構を入れると、時間がかかり過ぎたり、皆それぞれ重要なことをやって時間が足りませんから、どこかで消えてしまったりしてしまいがちです。


 ユニセフから問題点を的確に指摘したレターを書いてもらいました。状況を言ったのだから、それで動け、迅速な行動が大事だと思われるかもしれません。しかし、実は、こういう皆が混乱している時には「紙」が大事なのです。紙で政治家同士で合意し、この紙を役所に渡して動かすのが、効果が一番ある方法なのです。


総括的なシステムをつくらなければいけません。


今回は、これで動くと思いますが、被災者の皆さんの栄養状況が一刻も良くなるよう今後も状況を追いたいと思います。

復興ビジョン検討チームの活動

 今週に入り、復興ビジョンチームの活動が活発になってきました。


 先週の岩手県への現地視察の後、大和総研の武藤敏郎理事長、ジャーナリストの船橋洋一前朝日新聞主筆、佐藤主光一橋大学教授をはじめ意見交換を行いました。


 復興財源の問題や、国際的な視点から復興をどう位置づけるかなど議論を深めることができました。


 今週末も、チームは宮城県に入る予定です。


 そんなあわただしい日々の中で、今、ネット上で有名なっている「10 things to learn from Japan-日本から学ぶ10のこと」を読んで、心がいやされました。


 世界銀行や国際通貨基金のスタッフの間で流れたのが最初だそうです。例外もあるでしょうが、日本は海外からはこのように見られている。誇らしいことです。必ず、復興は可能だと確信します。


 訳は、数ある中で、ブロガーの坂之上洋子さんのブログからお借りしました。

10 things to learn from Japan-
日本から学ぶ10のこと

1. THE CALM--Not a single visual of chest-beating or wild grief. Sorrow itself has been elevated.

静寂ーーーそこには威勢よく騒ぐ人はなく、嘆きにくれ叫ぶ人の姿もない。ただ、悲しみの存在だけがこみあげている

2. THE DIGNITY----Disciplined queues for water and groceries. Not a rough word or a crude gesture.

威厳ーーー水と食料のための待ち行列は規律があり、そこでは荒い言葉をはいたり、粗雑な行動をとる人がいない


3. THE ABILITY--- The incredible architects, for instance. Buildings swayed but didn’t fall.

能力ーーー信じがたいほどの能力ある建築家たち。ビルは揺れた。しかし崩れたビルはなかった


4. THE GRACE-----People bought only what they needed for the present, so everybody could get something.

品格ーーー人々は自分達が当面必要としたものだけを買った。だから、皆がそれぞれ何かものを手にいれることができた


5. THE ORDER-----No looting in shops. No honking and no overtaking on the roads. Just understanding.

規律ーーー店での略奪はなく、路上でも追い越しや叫ぶものはいない。皆が理解を示している


6. THE SACRIFICE----Fifty workers stayed back to pump sea water in the N-reactors. How will they ever be repaid?

犠牲ーー原子炉にポンプで海の水をかける為にとどまった50人。 彼等にこの恩をどう返せばよいのか?



7. THE TENDERNESS------Restaurants cut prices. An unguarded ATM is left alone. The strong cared for the weak.

やさしさーーーレストランは値下げをし、警備のついていないATMはそこに放置されたままである。そして強い人は弱い人の世話をしている


8. THE TRAINING----The old and the children, everyone knew exactly what to do. And they did just that.

訓練----老人、子供、皆はそれぞれ何をしたらよいのかきちんと知っており、 そして、彼らは淡々とそれをしている



9. THE MEDIA----They showed magnificent restraint in the bulletins. No silly reporters. Only calm reportage.

メディアーーー報告する時に抑制し落ちついている。 愚かなレポーターがいない。 落ちついたルポが続いている



10. THE CONSCIENCE---When the power went off in a store, people put things back on the shelves &left quietly.


良心ーーー店で電源が切れた時に、レジに並んでいた人々は、物を棚に戻し、静かに店を去った



Truly Inspirational --what is happening in the Land of the Rising Sun.

本当にInspirational--日出ずる国で起こっていること



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