衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2010年01月

社会が変わるマーケティング

 合宿講義最終日。いつものことながら、三日間、同じ釜の飯を食べながら、夜は授業の後、お酒を飲みながら、学生さんたちと議論をしています。今時の?!若者の考え方や感性がわかります。それが、最大の楽しみです。

 課題図書の三冊目に、きっちりと読み込んだ本は、フィリップ・コトラー、ナンシー・リー著の「社会が変わるマーケティング」(2007年、栄治出版)です。

 ニュー・パブリック・マネジメントの考え方は、2000年ごろから、日本にも入ってきました。公会計の導入、市場化テストなども試行されました。残念ながら、霞が関の役所の側に、真剣に受け入れる土壌がありませんでしたので、、市場化テストは大失敗。もっとも、公会計はともかく、国や、特殊法人などの資産負債バランスに注目する考え方は根付きつつあります。

 この本は、民間企業では当たり前に使われるマーケティングの手法を電気、ガス、水道などの公共サービス提供者や国や自治体の行政に適用する方法、成功事例などを教えてくれます。

 当然、上から目線の行政ではなく、「顧客中心主義の採用」や「市場の細分化とターゲット市場の設定」などが、行政分野にも適用されていきます。

 2005年から始まった、「英国の学校給食革命」の事例。有名な29歳のシェフ、ジェイミー・オリバーのリーダーシップで、学校給食の素材を冷凍食品から天然素材や、野菜、果物中心に変える運動が起こります。その結果、ブレア首相は毎年約700億円の学校給食改善予算を組むことになりました。

 このような事例が満載のこの本は、マーケティングの基礎も学びながら、公共セクターのあり方を根源的に問い直す好著です。

 今年の学生さんは地方公務員志望が多かったので、バッチリの選択でした(これは、偶然なんですけどね、、、w)。

 多くの公務員の方々、公務員志望の皆さんに読んでもらいたい一冊です。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

中央大学大学院、公共政策研究科の合宿講義

 金帰月来の生活のため、毎週末は地元和歌山です。

 今週は、中央大学大学院、公共政策研究科の合宿講義のため、高尾の森「わくわくビレッジ」に来ています。

 今回で、5年目です。トヨタ自動車(株)にいた時に、毎週土曜日の午後、二コマを講義することにしていました。その後、突然の立候補で、落選中から始めたものですから、和歌山から毎週は通えません。事務局と相談して、2泊3日の合宿講義にしてもらいました。


 生徒に読ませる課題図書は、こちらも読まないわけにはいきません。なので、浪人中の政治活動の中で、知的な時間を過ごすことができる数少ない機会でした。泊まり込みで、同じ釜の飯を食べるので、学生さん達ともじっくり、本音で話ができます。

 今回は、アンソニー・ギデンズの「第三の道」、佐々木毅先生の「政治の精神」とフィリップ・コトラー著「社会が変わるマーケティング」を選びました。

 「第三の道」は、初回の講義に使ったテキストですが、5年経って、もう一度読みたくなりました。グローバリズムや市場主義とも両立する「効率と公正」の政治理念は、まさに、これからの政権運営に必須のものだと再確認ができました。

 「政治の精神」の最後には、「何よりも日本の将来像を踏まえた政策課題の優先順位の明確化、それに取り組む骨太の財源と工程表が必要である。〜21世紀型社会をどう構築するか、〜日本の政党政治がこの任に耐え得るかどうか、われわれはギリギリの瀬戸際に立たされている。」と書かれています。

 33年前の佐々木ゼミの不肖の弟子として、肝に銘じたいと思います。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

鳩山由紀夫総理の施政方針演説

 今日は、衆議院本会議で、鳩山総理の施政方針演説を聞きました。

 「いのちを守りたい。」という言葉で始まる、総理の政治理念を語る格調の高い演説だったと思います。

 具体的な内容がないとの批判が野党から出ましたが、同じ本会議で、岡田大臣の外交演説、菅大臣の財政演説と経済演説があったわけですから、総理として、理念を語る演説をして当然ではないでしょうか。

 これまでの総理演説は、各省庁から「短冊(たんざく)」と言われる、演説に盛り込みたい内容を集めて、ホッチキスで止めるようにして作られていました。

 それを、総理秘書官がある程度書き直すのです。ですから、秘書官によっては、かなり聞かせる内容にすることもありました。

 私が、中曽根首相官邸で秘書官補佐をしていた頃、大蔵省から出向していた土田秘書官は中国古典に明るい教養人でした。彼が中曽根総理と相談しながら書いた演説も格調の高い演説であったと記憶しています。

 今回は、松井孝治副長官と平田オリザさんたちが鳩山総理と相談しながら、書き上げたと聞いています。オバマ大統領ならずとも、スピーチライターを使って演説をするのは国際標準ですから、チームで演説草稿を練っていくのは賛成ですね。

 ひとつだけ、お願いがあるとすると、マニフェストの中で、実現できなかったこと、たとえば、暫定税率の廃止がなぜできなかったか、、、などについて一言欲しかったですね。財源がないので、このお金は使わざるを得なかったし、環境税につなげていく必要もあったのだと。私は街頭演説で、いつも、この話から始めています。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

民主党政権の政策をいかに海外に発信するか?

 外国人投資家に対する、今日の英語でのプレゼンテーション、終わりました。

 「無事に、終わりました、、。」と言いたいところでしたが、自分で納得できるレベルではありませんでした。

 外資系の証券会社のロンドンオフィスとビデオ回線でのプレゼンでした。パワーポイントの資料は、プリンストン大学時代の教え子がボランティアで助けてくれました。完成は、プレゼン2時間前でしたが、彼のおかげで、おもしろいシナリオが描けました。

 つまり、今の民主党のマクロ経済政策、財政の中期的なフレームワーク、新しい成長戦略などが未確定なので、具体的な政策の説明ができない中での苦肉の策を編み出してくれました。

 マニフェストで描かれた資金の配分を因数分解して、家計への資金の流れと企業サイドからの資金の流れを図解したのです。

 いかにも、企業サイドから資金を調達して、家計に配るイメージがありました。マニフェストを分解しますと、その通りです。しかし、その際に、企業側のダメージは主に、公益法人や特殊法人などへの補助金カットによるのです。確かに、マニフェスト通りなら5兆円くらいの補助金カットになります。

 しかし、官僚の天下り団体から仕事をもらうような企業への資金を取り上げたとしても、日本経済の成長にはマイナスにはなりません。ちゃんとした企業はそんな補助金を頼りにしていませんから。

 しかも、2010年度の予算を見ると、公共事業のカットの1.3兆円は確かに、企業側にマイナスですが、そのお金は直接、家計に行きましたから、経済的には中立。

 一方で、マニフェストでは1兆円以上増税だった法人税制ですが、2010年度予算ではプラスマイナスゼロでした。

 民主党の政策が企業に厳しいという印象は必ずしも正しくありません。

 しかも、どう考えても、世界一高い法人税を引き下げないと、国際競争の激しい中で経済の活性化はありえません。昨年、選ばれた新人議員はその多くが経済が判る人たちなので、いずれ、現実的な経済政策が採用されるでしょう。

 そんなことを、下手な英語で、トツトツと語りましたが、結果の程には自信がありません。今日の反省を生かして、海外への発信を続けたいと思います。やっぱり、日々是勉強ですね。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

鳩山内閣の新成長戦略(基本方針)


(夕日が沈む頃、マジックアワーと呼ばれる空の変化。議員宿舎の窓から。撮影by岸本周平)

 今朝は、8時から議員会館で国家戦略室が昨年末発表した「新成長戦略(基本方針)」をテーマに内閣府の政策会議。

 2020年までの平均で名目GDPの成長率を3%、実質で2%を超えるものにすることを目標にしています。環境分野など以下の6つの戦略分野を選んで成長を目指しています。

 1.グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国
 2.ライフ・イノベーションによる健康大国
 3.アジア経済戦略
 4.観光立国・地域活性化戦略
 5.科学・技術立国戦略
 6.雇用人材戦略

 そして、公共事業・財政頼みの「第一の道」、行き過ぎた市場原理主義の「第二の道」でもない。「第三の道」を進むとのこと。それは、環境、健康、観光の3分野で100兆円を超える「新たな需要」を創造する道だそうです。

 いつもながら、政策会議で発言しました。

 ひとつは陳情です。「内閣のHPに「新成長戦略(基本方針)」の英訳が載っていません。英語版で7枚のパワーポイント資料が申し訳程度にあるだけ、、、。」

 「今度、外国人投資家に新成長戦略を説明しなければならないんですが、鳩山内閣として海外にも情報発信していただきたいし、私も助かる、、w」と。

 それから、「第三の道」は外国のインテリに誤解を与えます。「第三の道」と言えば、私も今度、大学院の講義で使うアンソニー・ギデンズ著「第三の道」が連想されます。

 これは、社会民主主義でもなく新自由主義でもない、まさに「第三の道」というグローバリズムや市場主義と社会の安定が両立しうるという社会哲学なのです。それは、クリントンやブレアに影響を与え、ニューデモクラッツやニューレイバーの運動を起こした思想なのです。

 民主党が「第三の道」という言葉を使うと、外国人は、深かぁーい意味があると思うのですね。ここでは、安易に「The third way」という言葉を使わなくてもよかったですね、、、と申し上げました。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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