衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2009年04月

ソマリア沖の海賊

 ソマリア沖の海賊に対応するため、自衛隊の派遣を可能にする新法案の議論が盛り上がっています。

 自国の船舶や乗組員を守るために、法律改正を行うこと自体は大切なことではあるのですが......。

 皆さん、もう少し大きな視野で物事を見てみませんか?

 ソマリア沖の海賊を取り締まる。それはいつ終わるのでしょうか?

 海賊がいなくならない限り、私達は、延々と軍艦を送り続けなくてはなりません。各国が自国の船員と物資を守るという正義感だけで、海賊を撃ち殺し続けることで、本当にソマリア沖が平和になるのでしょうか?

 話では、海賊になりたい人は山ほどいるようです。もぐら叩きのようなものです。ひとつ叩いても、また別のところでいくらでも、出てきます。

 つまりこのままの話だと、たえず軍艦を送る莫大な税金を私たちは払い続けなくてはならなくなるでしょう。

 単純に考えてみましょう。なぜソマリアで海賊が生まれるのでしょうか?

 色々説があります。ソマリアでは91年から続く内戦と、機能しない暫定政府のせいで魚の輸出が困難となり、漁民の生活が困窮しました。

 その上に軍部と欧米の企業が結んだ「沿岸に産業廃棄物の投棄を認める」という内容の取り決めに基づき、ゴミが投棄されるようになったのです。

 実はその中には、放射性物質が多量に含まれていたため、住民数万人が発病しています。もちろん魚もとれなくなりましたから、地域住民の生活を支えていた漁業もできなくなりました。

 その中の漁民が海賊になったというのも一説ですし、最初から武装集団が海賊を始めたという意見もあります。

 どちらにしても、五十歩百歩です。

 言えることは、一つ。

 ソマリアは、私たちが想像が出来ないほど貧しいのです。世界最貧国の1位、2位を争っています。

 想像してみてください。親が死ぬ、兄弟が餓える、子供たちが死んでいく。それを眼のあたりにした男たちが、生きる手段として海賊になっていく。それは自然な流れかもしれない。もちろん、海賊は悪です。それを認めるわけにはいきません。

 しかし、あなたがもしも偶然ソマリアに生まれたとしたら?

 食べ物がなく病気で、国は荒れ果てている。教育もない。自分の身内は貧困により死んでいく。

 あなたは絶対に、海賊にならない、と果たして言い切ることができるでしょうか?

 実は、ソマリアの海賊行為、船舶の被害は保険でカバーされることもあって、最近まで人質はご飯も与えられ、暴力も殺人もなかったのです。ところが、フランス政府が攻撃を開始してから、殺人や、暴力、報復の渦が広がっていきました。
 
 私は信念としてこう思います。
 『暴力は暴力を重ねることでは決して解決しない』と。

 ソマリアの貧困を解決すること。

 こういう時こそ、日本の首相が率先して、ソマリアの貧困を救うための提案を欧米諸国、中国、ロシアに向かってすべきなのです。

 根本的に、そして徹底的にソマリアの貧困を撲滅するには?

 援助が最初に考えられると思います。ただし、援助だけでは足りません。最初は援助でスタートするとしても、教育を復活し、産業を興し、技術をサポートし、国づくりを応援するための国際的な協力関係を築かなくてはなりません。

 腐りきった国を立て直す。大変なことです。

 国という状態が成り立っていないところに援助物資を流しても、最初は本当に貧しいところに届かないかもしれません。

 それをどうしていくか?日本なら、できます。リーダーシップをとり、各国の首脳とこの問題を話し合わないといけないのです。

 私達は、ソマリアを『叩く』のではなく、『立て直す』努力をしなくてはならないのです。

 どんなに難しくても、各国が軍艦を延々と派遣するお金を使えば、何かができるはずなのです。

 今のように自衛隊を送ることだけを議論する、それでは考えが小さすぎる。

 エコの問題も同じです。一つの国だけでは対応できないように、今、世の中は依存しあって繋がっています。貧困に対しては、先進国には責任があるのです。

 今の議論を聞いていると、私は、まるで、食事が足りなくて、病気になって不良になってしまった少年を大人達が、頭から叩いている。そして脅して、「私のそばに来るな。」と言っているだけのように聞こえます。

 自分、自国だけ豊かな生活をすれば、それで良いのでしょうか?

 私は人間として、餓えている人々を子供たちを決して無視してはならない、と思っています。

 不良の子供が自分で食べることができるようになれば、更生します。

 つまり海賊の問題はやがて収まっていくのです。

 そのような根本的な解決策を、リーダーシップを持って提案をできる国に私はしたいのです。そういう提案を書けるソマリア地域の専門家は日本に沢山います。その人達を活用していかなくてはいけない。
 
 どうして私達は欧米諸国の提案に、いつも、ハイハイ、とお金だけ出している国にならなくてはならないのでしょう?

 世界中から聡明な国だと尊敬される日本に。

 首相に真の国際的なリーダーシップがあれば、各国の首相は必ず賛同します。そして、ついてきます。

 実は今回の問題、宗教、テロ、歴史的背景(植民地)などのバックグランドがあるので、欧米諸国は口出しがしにくいのです。でも、皆どこも軍艦を延々と送り続けるわけにはいかないのですから、解決策を模索しているはずです。
 
 各国には、宗教問題があります。軍事産業があります。そう思っていてもできない時があるのです。

 日本がやれば良い、いや、日本にしかできない提案が沢山あるのです。そういうことが堂々とできていければ、多くの日本人は、日本人に生まれたことを心から誇りに思えるようになると思うのです。

 海賊が出た、武器を持てるようにして戦おう。そういう単純な思考からは、何も問題は解決しません。問題は広がっていくだけです。

 想像力を鍛えましょう。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

雨のメーデー


 昨日は、和歌山城の砂の丸広場で、連合和歌山主催のメーデーがありました。

 私は、4回目の参加ですが、過去3回は好天に恵まれていました。メーデーの日は、これまでずーとお天気が良かったそうですが、昨日はついに雨の中の決行となりました。

 午前中は、かなり強い雨が降っていましたが、式典とデモ行進など、主なプログラムは実行されました。デモ行進は2コースの予定を変更。参加者全員で和歌山城一周コースを歩きました。

 民主党和歌山県連はデモ行進の最後で、藤本まり子代表と一緒に歩かせていただきました。岸本周平後援会の仲間も一緒に歩いてくれました。雨の中、有難うございました。

 雨の中でしたが、和歌山城の周囲の新緑はあざやかで、お堀の石垣も美しいものでした。戦災で焼けたお城を、戦後、立て直した今の和歌山城は虎伏山とお堀のセットで見ると本当に素晴らしいです。

 街の真ん中に、こんな素晴らしいお城がある和歌山市を誇りに思います。

 お花見のシーズンだけではなく、いつでも、もっと大勢の市民の皆さんが和歌山城に来てもらえると良いですね。それも、一過性のイベントではなくて、散歩コースみたいな感じで、いつもにぎわっているようにしたいものです。

 もちろん、朝夕はジョッキングやウオーキングの愛好者が大勢集まっておられます。

 昨日、メーデーに参加してくれた連合の皆さんも和歌山城の素敵さを判ってくれたことでしょう。

 残念ながら、雨のため、いつもと違って子供さんたちの参加が少なかったですね。次世代の子供たちにこそ、和歌山城の良さを理解してもらいたいものです。

 雨の中のメーデーも、「人生と同じでいろんなことがあるよな」と、、、良い思い出になりました。裏方をつとめた大勢の関係者の皆さんのご苦労に感謝します!お疲れ様でした。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

日本の民主主義とは?

 これまで、日本政府は重要な案件を決定する場合、「審議会」という「有識者」を集めた会議の答申を元に政策を決めてきました。

 もちろん、原案は各省の官僚が作成して、審議会はいわば隠れ蓑として「追認」するだけでした。このことは、今や政治学の世界でも当然の前提とされています。

 最近、麻生首相は、社会保障や財政などの中長期の国家戦略をまとめる「安心社会実現会議」を内閣官房に設置すると発表しました。

 議題は、日本が目指す安心社会の全体の姿、見取り図を示すことや、雇用、医療、年金、介護、子育て支援のあり方や政策の優先順位を提示することだそうです。

 首相はこの会議の結論を、衆院解散・総選挙の際には自民党と連携してマニフェストに盛り込みたい意向を示しています。

 メンバーは経済学者、経営者、元官僚にマスコミ人で構成されています。目玉として、薬害肝炎訴訟全国原告団代表の山口美智子氏、故宮本顕治元共産党議長の長男の宮本太郎北海道大大学院教授らが入っています。

 このような構成は、これまでの政府の「審議会」でも同様です。今回、マスコミ出身は日枝フジテレビジョン会長と渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長です。

 マスコミは本来、政治とは距離を置き、中立でなければなりません。

 アメリカでも、各新聞社が大統領候補や政党の一方を支持する場合があります。そのことと、新聞社のトップが大統領の政策を作るというのでは天と地ほどの違いがあります。

 日枝会長と渡辺会長が参画した麻生首相の政策ビジョンをフジ・サンケイグループと読売新聞・日テレグループが批判できるのでしょうか?

 ましてや、その結論が一政党のマニフェストになる場合、報道の中立性は担保されるのでしょうか?

 私たちが、何気に当たり前だと感じていることを疑いましょう。新しい政治はそこからしか生まれません。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

ジャーナリスト・下村満子さんからの応援メッセージ

 ジャーナリストの下村満子さんから応援メッセージをいただきました。下村さんは1965年に朝日新聞社入社です。女性ジャーナリストの草分けですね。

 「週刊朝日」編集部を経て、朝日新聞ニューヨーク特派員として大活躍されました。
 
 1982年に、国際報道に貢献した記者に与えられるボーン・上田国際記者賞を女性としてはじめて受賞されました。

 1990年〜1992年「朝日ジャーナル」編集長、朝日新聞編集委員など経て1994年退社、フリーのジャーナリストとして活躍されています。

 下村さんが応援メッセージの中でも、おっしゃてますが、私は「エンジン01文化戦略会議」の仲間の一人としてご指導をいただいています。

 政権交代の必要性について、まったく同じ考え方なので、意気投合していただき、応援団の有力メンバーとなっていただいています。私の東京の後援会、「未来会議NIPPON」にも参加してくださいました。

 ちなみに、この応援メッセージも、いつもの大貫さんのボランティア活動の一環で、ユーチューブにアップしていただきました。

 ほんとうに、大勢の方々にお世話になっていることを今さらながらに痛感しています。感謝します!


ジャーナリスト・下村満子さんからの応援メッセージ



             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

なぜ世界は不況に陥ったのか


 (池尾和人、池田信夫共著「なぜ世界は不況に陥ったのか」日経BP社、2009年3月)

 池尾さんは金融の専門家で、財務省のいろいろな審議会や研究会でご一緒しました。省内の研究所にも客員研究員で在籍されていたこともあり、理論家であるとともに現実的なアプローチも得意な方です。

 池田さんは、NHKの出身でIT分野の専門家です。私が、経済産業省に出向して情報処理システム開発課長をしていた頃からのお付き合いです。IT業界の内情や技術的なことを教えてもらいました。私が国際大学GLOCOMの客員教授をしていた頃、彼も同じ大学に籍を置いていましたので、よく議論をしました。

 それはさておき、この本は、これまでの30年間の経済や産業の動きと、その背景になる最新の経済学の理論やそれまでの流れを理解するには最適の教科書です。

 私の中央大学大学院での講義にも使います。

 日本での不良債権処理の歴史は、今回のアメリカの金融危機では何ら参考にならないことなどを指摘しています。

 日本でのバブル崩壊は、「伝統的な銀行中心の間接金融体制の下」での問題。銀行が持っている不良債権は資産査定が可能です。

 一方で、「アメリカの場合には、きわめて高度かつ複雑に発展していた重層的な市場型金融の仕組みの下」の問題。サブプライムローンという質の悪いローンを何層にも証券化した商品が出回ったため、誰も損失を特定できなくなったのです。しかも、そのために使っていた格付という市場のインフラが機能不全になったため、市場そのものが破たんしたのです。

 銀行の不良資産だけに問題が限定された日本の経験は、役には立たないのです。G20などで、「日本の経験を参考にしてもらいたい。」と豪語していた麻生首相には耳の痛い分析です。

 その他、マクロ経済政策の歴史的な変遷、その日本と欧米の違いなど、興味深い論点がたくさんあります。

 連休中に、一度トライしてみていただいたらどうでしょうか。おもしろい本ですよ。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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