衆議院議員 岸本周平 Shuhei Kisimoto Official Website

2007年05月

きのくに子どもの村学園


 本日の午前中、橋本市の彦谷という山奥にある「きのくに子どもの村学園」に見学に行ってきました。全国的にも有名な自由な教育を実施している学校で、教育学者の堀真一郎さんが15年前に苦心の末、学校法人として設立されました。

 定員は小学校90人、中学校45人、高校45人のこじんまりとした私立学校です。クラスは小学校だと、「工務店」、「きのくにファーム」、「おもしろ料理店」、「劇団きのくに」の4つで、1年から6年までの生徒が一緒に学びます。学ぶといっても、文部省から配られる教科書は一切使いません。「ことば」と「かず」の基礎学習以外はすべてプロジェクトが授業時間です。

 たとえば、「工務店」なら、家を一軒小学生だけで建ててしまいます。完成までのプロセスで、数学や理科や社会などを自然に学ぶしかけです。調査の結果、学習指導要領の中身の77%をカバーしていたことがわかりました。

 小学生でも、1年の内、1ヶ月から2ヶ月は英国にある「分校」で英語漬けの生活を送ります。こんなユニークな教育の結果、子ども達が自分が何をやりたいのか、真剣に考えるおかげで、ほとんどの生徒が大学に進学します。寮生活が基本ですが、約4分の1の子どもは通学です。

 今日の見学のきっかけは、先日橋本市議会議員選挙で当選した「たき洋一」さんの二人のお子さんがこの学校に通っていたからなんです。このツアーに参加したのは、瀧さん、県会の藤本まり子さん、前串本町議の清水和子さん、参議院候補予定者の阪口直人さんという民主党和歌山の仲間達でした。飛び入りで、橋本市議の土井裕美子さんやNPO代表の家本みぐみさん、そして藤本さんと阪口さんの事務所のスタッフが参加してくれました。

 子ども達の目の輝きがすごいんです。中学校では、「道具製作所」クラスが自動車整備をして、保護者や学校の車の車検を引き受けています。「動植物研究所」クラスは「ビオトープ」のコンクールで賞をゲット。

 それでも、堀学園長はまだまだいろいろな課題はあるとおしゃっていましたが、少なくともこのような壮大な教育面での実験が和歌山で行われていることに、私は勇気と元気とそして誇りをいただいて帰りました。見学は自由です。どうか一度でかけてみてください。 http://www.kinokuni.ac.jp

渡辺貞夫クインテット2007


           (お祝いのスピーチをする周平) 

 今日は、高齢者賃貸住宅という新しいサービスを提供する施設のスタートをお祝いする会に出席しました。全室個室(7.5畳から)で家賃、管理費、光熱費、配食サービス合わせて月額11万円の利用料です。別に、入居申込金が15万円かかりますが、生活保護を受けるお年よりも入居できるようにと配慮された設定です。

 施設の経営者の哲学で、建物は木造です。部屋は全部で10室プラス共用スペースに加え、将来、障害を持った子供さんを昼間預かるサービスをするための多目的ホールのあるこじんまりとした家庭的な建物です。民謡あり、ポップ歌謡のグループやや手品のアトラクションまであって、楽しくてしみじみとする素敵なオープニングパーティーとなりました。経営者は商工会議所の女性会に所属するとてもチャーミングな方で、女性会のお仲間もお祝いに駆けつけておられました。

 午後は、相も変らぬ企業訪問をしっかりやりました。そして、待ちに待った「渡辺貞夫クインテット2007」のコンサートです。和歌山県民文化会館小ホールに息せき切って駆けつけました。昨年も、同じコンサートが市内の和歌浦にあるアートキューブで行われ、「和歌山でナベサダが聞ける!」と喜び勇んで行きました。もちろん、昼間は街頭演説をしてからでしたが、、、。

 和歌山は山も川もそして海もある、おいしい食べ物が安く手に入る住みやすい街です。しかも、ナベサダがナマで聞けるんですから、東京に出て行った皆さん、「大都会の生活には疲れたなと思ったら、帰ってきませんか!」おかげさまで、私は帰ってから苦労しながらも、ついに5キロ太ってしまいましたよ(笑)。

 残念ながら、いつもの「仕事」でスピーチをさせていただくパーティーが入っていたため、「断腸の思いで」途中で退席しました。今でも、軽快なスイングするサックスの音が耳に残っています。

 偶然でしたが、そのパーティーも私の親しい友人の新会社の出発をお祝いする会でした。一日に2回も、ある意味で、「出陣を祝う会」にめぐり合わせました。政局が混乱する中で、「一日も早く、私の出陣式も来ないかなあ、、、、、。」とも思いながら本日の業務は終了です。

エタノールの未来 

 先週のNHKのBS放送で環境問題のニュースがありました。エタノールをガソリンに混ぜることによって、CO2の削減が可能になるので、アメリカでも積極的に推進しているそうです。ところが、エタノールの原料が主にトウモロコシであるために、シカゴ商品取引所のトウモロコシ価格は2倍にはね上がってしまいました。もともと、エタノールは代替燃料として有望視されながら、コストが高すぎるとして敬遠されていたのが、昨今の原油価格の高騰で開発熱が高まった経緯があります。皮肉なものですね。

 中国でもエタノールに対する取り組みは2000年からと早い時期でした。トウモロコシの輸出国である中国ですが、トウモロコシ価格の値上がりを受けて、中国政府はエタノールの材料にトウモロコシの使用を禁止しました。たしかに、アメリカでも、同じ問題意識から、イモ類やイネ科の草が有力な候補として研究されています。

 地球環境問題は私たち先進国が真剣に取り組むべき課題です。しかし、ガソリン代が上がると食物のトウモロコシの値段が上がる世の中を誰が予測できたでしょうか。自動車にも乗れない貧しいアジアやアフリカの人々にトウモロコシを食べるなということになりかねないのです。政治の責任は重く、日本のリーダーシップが発揮されていない現状にあせりを感じます。

桂米朝さん


 今週末は読書シリーズです。桂米朝師匠の「落語と私」は復刻版ですが、本屋で見つけてすぐに買いました。文庫版の「落語と私」は何度も読み返しています。米朝師匠は、消えかけた上方落語を復活させた功労者のおひとりですが、特に埋もれたネタを掘り起こし、現代によみがえらせたことで評価の高い方です。

 桂米朝落語全集は私が若い頃から、何度も読み返し、ボロボロになっています。師匠の高座も大好きで、東京で独演会があると、仕事をさぼって必ず行きました。上野の鈴本演芸場でクリスマス時期にやる米朝一門会や、霞ヶ関のイイノホールなどです。一門会では、桂枝雀師匠の噺が聞けるのも楽しみでした。ちなみに、鈴本の隣に、漬物の酒悦のお店があって、福神漬けを買うのがくせになってましたね。

 私は、中学校で弁論部に入りました。当時の城東中学の弁論部はとても強くて、近畿では負ける相手はいませんでした。もっとも、中学で弁論部のある学校は多くなかったですが・・・・。今は、弁論部のある中学校はまず存在しないようです。

 その時に、弁論にたいせつなのは「間」であることに気がついて、友人と二人で「落語研究会」を立ち上げました。学校で認められた部活動にはなりませんでしたが、「サークル」的に仲のよかったその友人と続けました。そのときのバイブルが米朝師匠の著作でした。もう、35年以上も昔の話です。

 その後、「三つ子の魂百まで」で、社会人になっても落語はよく聞きました。東京は寄席もまだあって、ホール落語も盛んでしたから、よい時代でした。今でも、「間」の研究はかかせません。人前で演説するようになって、落語は仕事の上で必須科目になってしまいました。もっとも、趣味と実益が一致するので、ありがたい話です。

津本陽さん


 和歌山出身の作家で津本陽さんはビッグネームです。私もほとんどの作品を読ませてもらってます。最近、私の支援者のお一人で、若い頃から津本さんと親しい方が、「周平さんにサインもらってきたよ。」と2冊の文庫本をくださいました。

 「異形の将軍」という田中角栄元総理の本です。落選中の候補者で、いまだ政治家になってない私ですが、とうてい比較にはならないものの、ひとりの傑出した政治家のドラマを読んで、格別の感慨がありました。

 自分のことを棚に上げますが、角栄さんをはじめ、昔の政治家は迫力がありました。私が30歳の時に、官邸で当時の中曽根首相には直接お仕えしましたが、政治に対する哲学や信念を強く持っておられたのが印象的でした。

 中曽根さんは読書家で、特に歴史の本を読まれていました。今の政治家には歴史観が欠けているように思えてなりません。安倍さんも従軍慰安婦の問題で、国内の発言とアメリカに行ったときの発言が180度違っていたのには失望しました。

 私は、この問題では安倍さんとは反対の立場ですが、それにしても一国の宰相がコロコロと意見を変えるのは残念でなりません。政治の厳しさ、政治家としての生き様を確認するためにも、津本先生のサイン入りのこの本を何度も読み返そうと思っています。
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